おひとりさま終活を考え出すと、不安に感じることも多いと思います。しかし核家族化が進む令和の時代ならではのサービスも、自治体や民間から数多く出ています。心配するよりも情報を集めておくと心強いと思います。
おひとりさま終活
おひとりさま終活は大きく分けて
- 自治体主体の終活支援
- 民間の終活支援
に分かれています。混同しやすいのでご注意くださいね。
終活支援(自治体)
自治体が行っている終活支援はどのようなものがあるのでしょうか。
自治体が行っているものの中には条件が指定されているものもあり
- 高額の財産を有していない人
- 身寄りがない人
- 一人暮らしの人
など、困っている方から救済していくことが多いかと思います。
補助金
各自治体ではいろんな補助金が利用できます。
私の住んでいる九州のとある田舎都市で利用できる補助金の面白い点は
健康づくりのためのはり、灸利用の費用を1回500円の月4回まで支給
というところ。知っているとお得ですね。
地域包括ケアシステム
ご自分が住んでいる市町村で、いろんなサポートが行われているので、各自治体をチェックしましょう。ユニークな支援をしているところもあり、面白いです。
神奈川県横須賀市 エンディングサポート事業
神奈川県横須賀市の「エンディングサポート事業」が有名です。
身寄りがなく、経済的な余裕がない一人暮らしの高齢者が、生前に葬儀や寺社の指定ができるというサービスです。
一読の価値があるので、ぜひご覧になってください。
自治体にこんな充実したサポート事業があるのは驚きです。
ひとり暮らしで身寄りがなく生活にゆとりがないご高齢等の市民の方の葬儀・納骨・リビングウィルという課題について、あらかじめ解決を図り、生き生きとした人生を送っていただくことを目指した事業を実施しています。
エンディングプラン・サポート事業 横須賀市公式ページより引用
おひとり暮らしでご自身の終活をお考えの方へ 横須賀市の配布しているパンフレットのPDFファイルです。見やすい!!
私が住んでいるところのサポート事業
私が住んでいる九州の田舎の地域では
- 在宅福祉(緊急通報システム貸し出し事業)
- 見守りネットワークの普及(自治会などでカーテン開閉確認)
- 郵便局、ガス会社、水道局、電力会社などの見守りネットワーク活動支援事業
などが行われているよう。
横須賀市のようにお葬式などの手配が生前にできるようになると、便利度が上がる。今の状態だとサービスを個人契約しなければいけない。行政が絡んでくると、確実に行ってくれるので安心なのになぁ、と思っています。
死ぬ前までのケア、住んだり、食べたりはだいぶん充実してきているけれど、死後のおかたづけと葬式、納骨などをはっきりさせられるといいのにね。ここがわからないと、不安が大きい。その点横須賀市はいいね。
エンディングノート
エンディングノートを生前に書いておくと、事務処理や手続きをする際、迷うことが少ないです。
準備ができる間に一度作っておいて、何年かに一度変更があれば書き直すのも大切な仕事。自衛手段として作っておくことをオススメします。
また、エンディングノートを自治体で配布しているところもあるので、何かの折に書いておくとスムーズになるかもしれないですね。(自分が)発見されたときに「これはエンディングノートだ」とわかりやすいだろうなと思っています。
終活支援(民間)
自治体が手薄だと思うのは死後の後片付けなどの「死後事務」の分野だと思います。身寄りのないおひとりさまにとって、事務処理が重要になってきます。
死後事務委任の契約を結んでおくと、事務、支払い、友人への通知、退去手続きなどを一気にやってもらえます。
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
- NPO
- 企業
など、おおよそ数十万~百万円ほどで契約可能なところが多いそうなので、事前に相談しておくと安心感も強いです。費用の準備は必須ですが、自分事として考えると必用なことだと思っています。
行政に相談して「生前に死後事務を安心してお願いできるところはありますか?」と問合せしてみるのも一案です。
おひとりさまの老後の手続きは、ついつい後回しになりがち。思い立った時に一気にやっておくと、しばらくは安心です。その時によって調整が必要になるので、見直しも視野に入れときましょう。