墓じまいトラブルについて考えてみました。知人はかなり難航したようです。本家の場合、墓じまいをすることで代々続いてきたものが消えてしまうと考える親族が多く、
- 皆が納得する形で
- 皆が納得するタイミングで
やることが、仲良くできるコツです。しかしこれがなかなかうまくいきません。
- 50代夫婦 直系本家
- 母死去を機に墓じまいを実行
- 母世代の親族は存命
- 浄土宗のお寺の檀家
墓じまいトラブル 親戚
50代夫婦の夫の母が病気で死去し、お墓の管理が50代夫婦に任せられました。
親戚付き合いがとても複雑な本家で、常々悩んでいた50代夫婦は地元から引越してしまい、実質お墓のお手入れは地元の親戚がやっていました。
しかし、いつかははっきりさせないといけないと、墓じまいを決心。
言い争いも多発しましたが、地元にいない以上他に面倒を見る人もいません。
周りが妥協する形で50代夫婦が墓じまいした形になり、その話し合いは両者にとってとても心苦しいものになってしまいました。
しかし「今しかやる時がない」と判断した知人は、自分の信念を通してほっとしている状況です。
墓じまいトラブル お寺
この時、実はお寺のほうにも墓じまいトラブルが漏れ伝わっていたようで
「仲良くしなければ、仏様に顔が立たないよ」
とやんわりと注意されるほどに。
これは本家の方がお寺に相談した結果、お寺が仲裁してくださったのだと思われます。考えようによっては「告げ口された」と50代夫婦には取れます。
怒りと怒りのぶつかり合いのようになってくるほど深刻化してきました。
お墓じまいのトラブルはかかわる人数が多ければ多いほど、巻き込む人数が多くなるのでややこしくなるんです。
かかわる人数が最小限になるまで待つのも不要な言い争いを避ける方法だと思います。持久戦です。
墓じまいトラブル 宗派
- 50代夫婦
- 片方がキリスト教
- 直系本家
宗派のトラブルもあります。浄土宗からキリスト教に変わると、お墓も変わってきます。いったん墓じまいして、キリスト教のお墓に入らなければいけません。
それまで代々浄土宗だったお墓を納骨堂に移し、さらに自分たちで新しいキリスト教のお墓を作ることになったご家族も知っています。
こちらの場合、本家ですが高齢の親戚が他界した後に墓じまいを実行したので、トラブルが少なかったように思います。表立った争いがなかったのは、よく考えてからの行動だったからでしょう。
墓じまいトラブルはなるべく穏便に
お墓トラブルはかかわる人が多いほど大きくなります。
ご先祖に関わることなのでなるべく穏便に、お互い譲り合って決めたい。しかし親族はほとんど高齢になっていて、変化を嫌います。そして頑固です。
親族と人間関係が悪くてもじっと我慢をして、自分の意見が通るまで待たなければトラブルになるのは必須です。しかしそれだと自分の代ではできないかもしれません。
なるべく穏便にできる方法を少しずつ進めていく。墓じまいには「待つ」ことが必要だと思っています。
墓じまいトラブルは意外に多い。いろんな事情で墓じまいすることになるのですが、すんなりいく例は少ないと思った方がいい。なるべく穏便に済ませるには、時間をかけて対処していくのが良いと思っています。