たとえ親族がいても、いなくても、老後はおひとりさまになる確率が高くなります。今住んでいる場所が地方だと、子供たちは都会に出て就職することが多いので、老いた親だけが地方に残ります。
夫婦の片方が亡くなってしまうと、おひとりさまになる。結婚していても、シングルでもおひとりさまが待っています。
また、虹の橋を渡る時(死後)、別の場所に住んでいる子供がすぐに駆け付けることはできません。事前に信託銀行で手配しておこうと考えるのも理解できます。
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おひとりさま信託とは
生前に死後事務の契約をし、信託銀行に費用を預けます。死亡連絡を受けたのち、契約が実行されるという感じ。
委任者(本人)が第三者に対し、関係者への訃報連絡、葬儀、納骨、埋葬に関する事務、住居内の遺品整理、退院・退所手続き、亡くなった後の諸手続き(健康保険、公的年金等の資格抹消手続き、公共サービスの解約等)を頼むためには、生前に代理権を付与して、死後事務を委任する契約(死後事務委任契約)を締結しておく必要があります。
なるほど。代理権を付与するということは法的に実行力を持つのだと理解しました。
おひとりさま信託 三井住友信託銀行
お客さま(委託者兼受益者)から当社(受託者)に信託された財産を、お客さまの相続が発生した際に、あらかじめ指定された死後事務委任契約に係る費用等を精算のうえ、残余財産を帰属権利者(※)にお支払いする商品(特約付合同運用指定金銭信託)です。
(※)帰属権利者は、お客さまの推定相続人、当社が提携する寄付先法人の中から、お一人または一法人をご指定いただきます
とあるので、信託銀行へ預けたお金の中から、生前と死後の事務手続きにかかった費用を引いた金額を、帰属権利者にわたすんですね。
法的に効力を持つことなので、公式ページをご覧くださいます様に。
おひとりさま生前契約 死後事務
いい生前契約は死後事務の料金を明快にしている点が画期的です。葬儀とお墓、遺言状や証明書返納などをまとめて24.8万円という表記がありました。
意外に細かく決まっているようで
- 葬儀は直葬
- お墓は指定されたところOR合祀墓
- 死後の手続き
となっています。料金も
248,000円(税別)~でご提供しております。
追加料金が発生するのは1. 公営火葬場のない地域等、規定の火葬料金(市民料金)で火葬が行えない場合
2. お住まいの地域が、弊社提携葬儀社の搬送拠点から50km以上離れている場合。
など、自分がどの料金になるのかは事前に協議して知っておく必要があります。確認したうえで契約しなければ後々、トラブルにつながるのでご注意ください。
いいお墓生前契約
シンプルに生前契約するなら一見の価値あります。
生前サポート 任意後見サポート 死後サポートのNPOりすシステム
生前契約から任意後見サポートや死後事務までを幅広く扱うNPOりすシステム。
- 生前サポート
- 任意後見サポート
- 死後サポート
を行っています。
生前サポート
- 生活・療養看護
- 財産管理
- その他の生活支援
という風になっています。
例えば入院するときに必要な事務手続きを代行してくれたり、療養看護をしてくれたりするサービスです。従来家族が担ってきたことを頼むことができる、という感じ。
任意後見サポート
認知症など判断力がかけてきた場合、家庭裁判所に申し立てをして、りすシステムが「任意後見人」として認められたのちに、仕事を開始することができるようです。
りすシステムの任意後見サポートでは、「自宅でなるべく過ごしたい」「希望していた施設に入りたい」「病気になっても困らないようにしたい」など、契約時に作製した「後見事務履行に関する意思表示書(略称・後見ノート)」による意思表示にもとづいて、判断能力が失われてからも安心して健全な日々をお過ごしいただけるサポートをします。
ここら辺は身内がいらっしゃる場合、よくその方と話し合って契約をしなければいけないと思います。法的に効果があるのなら、身内が入り込めないようになる心配があるから。
死後サポート
亡骸の搬送、火葬、葬儀、納骨といった死亡時に必ず必要になることを代行してくれるサポートです。
りすシステムでは、死後事務を「基本型死後事務」と「自由選択型死後事務」に分けています。
とあり、基本は最小限の葬儀を行う仕組み。オプションをつけることで当人が思い描く葬儀を行える可能性が高くなります。しかしおひとりさまの場合、シンプルな葬儀でいいという方も多いので、基本型死後事務の内容で満足ということも多いかと思います。
手厚く幅広いケアが期待できます。全国に拠点があるので、まずは相談に行くのも良いかと思います。資料請求もWEBで可能
生前契約や死後事務契約などおひとりさまだと安心できるシステムがだんだん増えてきています。家族がいる場合に利用するなら、皆で理解する機会を設けて意思疎通を図るべし。