エンプティネスト 空の巣症候群とも言いますが、子育て後、巣立った時にむなしくなるような気持ちの落ち込みを感じることがあると言われています。
エンプティネスト症候群についての研究論文が公開されています。
子離れの過程は親子が離れたり近づいたりしながら徐々に進行するものであり、それと同時に母親役割としての自分でない、母親以外の自分を持ち始めること
▶中年期の母親から見た子離れの過程と感情
渡邉弓子 恒吉徹三 箸 から引用
これは渡邉弓子さんの山口大学の卒業論文だそうで、内容がとても身近に感じました。論文では「エンプティネスト」をとてもわかりやすく解説していて、私たちが悩んでいるもやもやしたものを言語化してあるので、読み物として読んでもいいと思います。
論文なのにとってもわかりやすいのがよかった。
読みたいところに飛びます
私に起こったエンプティネスト
順をおって私のエンプティネストの症状をお伝えします。人それぞれ違うと思いますが、あくまで個人の体験なので参考程度に。
朝に胃もたれ
食事が重いのではなく、ストレス性の胃炎っぽい感じ。
食欲がないのでそうなったかもしれませんが、胃のあたりが重かった。
食事がしっかりとれるようになると、全く気にならなくなりました。
夜中に起きちゃう(早期覚醒)
そうですね。夜中の2時ぐらいに目が覚めていました。3日ほど目がさえた状態が続いて、あとは疲れて眠ってしまう日が多かったですね。
早期覚醒はあまり長くなくて、数日程度で終了。食事が食べられるようになると睡眠時間も増えていきました。不思議です。
涙
涙もろくなりました。
何でもない普通の生活の中で、理由もないのに涙が出てくることもあり、情緒不安定だと自分でもわかるほど。何が悲しいのかわからない状態でした。
やたらと不安
不安感が強く、少しのことでもネットで調べまくります。一日中ずっと同じことを調べているので、最後は疲れ果てて何もできず寝る、という症状。
疲れます。
2週間ほどで体が軽くなった
胃もたれ、涙、やたらと不安症状は2週間ほどで消滅。
心配や悲しみも気持ちとしては心の中に「ある」のですが
脇において、やるべきことができる状態まで回復しました。その後は普通にご飯をたべ、引越しの準備をして日々を過ごすことができました。
どうやって解決?(あくまで体験談)
まず、2週間ほどすると体調が落ち着きました。
現実を受け入れるまでにそれくらいの時間が必要なのか、脳内ホルモンの調整に2週間かかったのかはわからないですが、実体験です。
どちらかといえば、脳内のホルモンがまともになった?という感じが大きいです。無理してもダメでした。
その後は余裕ができ、引越しや家具の手配をしつつ、空いた時間で子供のいない生活を想像して練習する感じで過ごしていました。
体調がアップするまでは睡眠時間を多めにとって、動けるときには動く、というスタイルで乗り切りました。
無理をしないことを大切にしました。
また、これは自分でわかることだと思うのですが、明らかにおかしい状態が続くならお医者様の手を借りることもとっても大切です。
また、おかしいと思ったその時に誰かに助けを求めておくことも安心でした。
私は少しだけ「自分が自分でない感じ」がしたので、主人に
「何かあったらクリニックに連れて行ってね」
と事前に伝えておいて、2週間ほど無理をせずに乗り切った、という感じですね。
※個人差があることなので、おかしいと思ったらすぐにお医者様に相談が前提です。早期対策がとても重要だったと思っています。
意外に夫との会話が楽しくなってきた
意外に夫と話しが合うようになってきました。
子供を支えることで手一杯だった私が、夫を頼りにするようになったからでしょう。
お互いに話をする機会が増えて、笑いあうことが多くなってきたのには驚きました。育児に関しては私がワンオペ、仕事に関しては主人がワンオペという我が家でしたが
やっとお互いに目を向けあい、いたわりあう時間が持てているのかもしれません。
今後に期待したいですね。お互いが必要としあう、平等にものが言えるような関係になれればと思っています。